食中毒・感染症予防の研究:クリニックにおけるノロウイルス対策
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ノロウイルス感染症の実態

 ノロウイルス感染症は、5類感染症の一つとして全国約3,000ヶ所医療機関から毎週患者数が報告されているが、昨年(2006年)末ノロウイルスの発生が急増し社会的問題に発展した。

 我国に於けるノロウイルスによる食中毒は過去6年間で

  平成12年 245件 (8,080人)

  平成13年 269件 (7、358人)

  平成14年 268件 (7、961人)

  平成15年 278件 (1万,603人)

  平成16年 277件 (1万2,537人)

  平成17年 274件 (8、727人)

で推移している。

[1] ノロウイルスの基本的対策

@貝類の喫食事は中心部まで十分に加熱すること。

A貝類を生で喫食する場合はウイルスが蓄積している可能性が大きい内臓を除去すること。

B生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄すること。

C調理者は用便後や調理前によく手を洗浄し消毒を行うこと。

D下痢や風邪に似た症状がある場合には調理に従事しないこと。

E手袋の着用を習慣づけ調理中は私語を慎むこと。

[2] 感染者の便や嘔吐物の処理(大量のノロウイルスが含まれている為)

@嘔吐物の処理時には室内の換気を行うこと。

A使い捨ての手袋を使用して直接手に触れないこと。

B嘔吐物で汚れた床などは周囲を含めて塩素系漂白剤で消毒すること。

C処理終了後は石鹸で十分に手を洗うこと。

D汚れた衣類やシーツなどは熱湯や漂白剤で消毒後、他の衣類等と分けて選択すること。

[3] 個人衛生の管理

@個人の健康チェック、適切なマスクの使用と衣類の着用、徹底的な手洗い等従事者への衛生教育を手低すること。

A疾病に罹っている従事者や保菌者あるいは穂金が疑われる従事者は自身の健康状態を管理者に報告すること。

B「自分は罹病の疑いがある」と自己申告できるような組織作りや教育訓練が重要である。

参考文献:HACCP 2007Vol.13

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